砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)桜庭 一樹
丁寧な文章
評価の高い、衝撃の冒頭。
一つ一つの言葉を丁寧に紡いだ文章。
救いなく、訴えかけるストーリー。
タイトにまとめた構成。
心に残る登場人物。
才能がある人が丁寧に書いた文章。
それを読むだけでも価値があると思います。
友情物語
世間から愛されなかった
二人の少女が出会い
、そしてその別れまでの一ヶ月間を
綴った物語。
場面場面の田舎街の描写が、物語全体に緊迫感を与え
、展開もテンポ良くて、サラッと読めてしまいます。
しかし、冒頭部分に衝撃的な結末が描かれており
、ページ数が進むにつれ、
「この子達は、こんなに頑張ってるのに…どうして?」
とその時が来るのが、恐くなって読みたくなくなります。
しかし、それが、彼女が初めてできた親友の為に選んだ道
なのです。主人公はそのメッセージをしっかり受け止め
、世間を実弾としてしか受け止めていなかった自分から
前へと歩き出します。
残酷な描写も、確かにありますが、それが物語の本質ではありません。
これは、
自己を犠牲にし、親友に前を向いて欲しかった少女と
全身でそれに答えた少女の
一生忘れる事のできない一ヶ月の友情物語です。
少女特有の脆さ
「好きって、絶望だよね。」
中三の、回りの誰から見て完全なるも少女だった時に読んだ。ラノベの手軽に読める文学性を求めて購入した。絵が可愛いから、桜庭一樹さんの作品だから、と、案外軽い気持ちで。
だけれど、この本は軽い気持ちで読んでいい作品ではない。
主人公の少女二人は、守ってもらわなくてはいけない子供の立場にありながら、守ってもらえなかった。安心感の感じられない少女達だった。それに対して片方は早く大人になろうと実弾を欲し、片方は早く逃げようと砂糖菓子を撃った。
少女特有のいつも何かに追われている感覚。読んでいてそんな感覚に陥った。一番始めのページで既に痛々しい真相が描かれている。だからこそ、藻屑の結末が切なく、痛い。
正直トラウマになった。読後感はただただ、苦しかった。
だけど、多くの人に読んでもらいたい。
藻屑が撃った弾丸を、知ってもらいたい。
砂糖菓子では、生きられないのだ。
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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)桜庭 一樹丁寧な文章評価の高い、衝撃の冒頭。
一つ一つの言葉を丁寧に紡いだ文章。
救いなく、訴えかけるストーリー。
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