「見極める目」が求められる時代

時代

追憶の書、データ処理が主観的すぎて戦略的には読めない

 リクルートは不動産ビジネスもすこしやっていて、一時は森ビルと競い合っていた。
 その後政界スキャンダルでこけてしまって、自身も引退。
 その人が書いた不動産レポート。

 結論から言うと、いまのビジネスの現状というか
 ある次元についての認識は、明らかに追憶のレベルではないかと思う。

 バブルといってもいろんなバブルがある。しかも、
 不動産は、長長期で見ると世界中で値下がりしているところはない。
 金融庁の専門家は、サブプライムを別に特殊な問題だとは見ていないし、
 アジアの専門家らは強気一辺倒。
 ただし、ふつうのひとは手を出さないほうが無難。非常にテクニカルになっている。

 70過ぎで下町から銀座をぶらぶらしたからといって、市況が見える
 わけでもないだろう。

 

「江副さんはどう見るか」が垣間見える

某R社の創業者である著者が、どういう目線で「不動産」をみているのか、という一点に注目して読んだが、

  広域的・長中期的・平均的には、供給増による価格の値下がり
  狭域的・局所的には、ブランディング等による価値付加による値上がり

という見解だとわかった。

あえて要約すると、

供給増は、主に

・埋立、規制緩和、再開発、建替
(他、築法市場移転、大学移転、国公立大学民営化)
・農地から宅地への用途変更、工場から宅地への用途変更

などを理由とした増土地/増床から生み出される。

また、マンション供給業者等の経営拡大路線を背景とした「供給増」も予想される。

供給増は、ダイレクトに値下がりに結びつく。

(逆に、おそらく値上がりは、ブランディングに成功する首都圏一部地域の一部銘柄だけだろう。全体基調としては、増土地/増床からくる低価格化を免れ得ない。)

また、低金利を追い風に活況を呈した不動産業界だが、金利上昇を背景に、選別が進む。

不動産購入資金を借入金に頼るところが多く、調達金利の上昇はダイレクトに収益率の悪化に結びつく。

中でもJ-REITは低金利を背景に拡大した側面が大きく、金利の上昇はモロに逆風となるだろう。

一種のポジショントークかもしれないが、
あえて「著者がどう、相場に張るか」という観点から予想すれば、
全体的・中長期的には不動産下落に張って、
いくつからの特殊銘柄(森・三井・三菱)に対してのみ、買いに張る、ように思う。

膝 痛み 原因 高血圧
「たたき上げの実業家」らしく、体系だったロジックではなく、
ところどころに飛躍や、唐突な話題の転換があるが、

不動産会社の一企業の経営者(だった人)が
どういう指標・数値を見て、どういう判断をするか/してきたか、ということが垣間見えて、そういう意味では良い書だと思う。

何が言いたいの?

ここのレビューを見ていて賛否両論あるが、私には何が言いたいのか全く分からない作品だった。よく不動産(世界)のことをご存知なのは分かるが、つらつら「事実」だけをただただ述べているだけで、脈略もないし、自分の意見も無い。タイトルとの関連も無い。ひたすら退屈な本だった。ここに投稿するのは初めてだが、あまりにひどい作品だったので思わず・・・。愚作だ。不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代 (中公新書ラクレ 252)

リンク

追憶の書、データ処理が主観的すぎて戦略的には読めない
 リクルートは不動産ビジネスもすこしやっていて、一時は森ビルと競い合っていた。
 その後政界スキャンダルでこ…